記事作成07

その頃のボクは、
いつも何かと戦っており、
何かに憤り、何かを威嚇し、何かを叫んでいました。

「小さな、新しい命を守る」という、大義名分のもとで。

しかし、
そうして、ボクは、
何を得たのでしょう。

たしかに、日々の喜びがありました。
元気な赤ちゃんの産声だったり、ほっとしたお母さんの笑顔だったり。

今でも、元気に、無事に育った姿を見せに、
産まれるときにボクが立ち会った子どもたちがクリニックを訪ねてくれています。
これほど、幸せな瞬間はありません。

でも、そうやって、ボクが何かと戦ってきたことで、
怯えたり、傷ついたりした人たちもたくさんいたと思うと、
本当に申し訳ない気持ちになります。
 ・・・ごめんなさい。

今のぼくは、
もう憤らないし、威嚇もしないし、叫びません。
なぜなら、その必要がないからです。
たまに、歯がゆい気持ちになることはありますが、
ボクがニコニコしているほうが、みんながハッピーになります。

今、ボクには、
児童虐待未然防止(妊娠期からの虐待対策)や、
望まない妊娠をゼロにする(若年妊娠をどうするか)、
そして、少子化対策(適切な年齢で妊娠・出産)など、
産婦人科医ができる大切な仕事がいくつかあり、
その一つ一つを、大切に続けています。

今日も、ボクが帝王切開で取り上げた子どもが、
お母さんの検診に連れられて、
クリニックに来てくれました。
診察が終わって帰るときに、
「ありがとう!」って、
お母さんの代わりにハイタッチしてくれました。

きっと、君も、明日の朝、
サンタさんからのプレゼントを受け取って、
きらきらした最高の笑顔を見せてくれるんだろうね。

明日の朝、
自分の枕元に、
なぁんにも届いていなくても、
きっとボクは、ニヤニヤしながら目覚めるでしょう。

子どもたちの最高の笑顔と、
そして、
その笑顔をプレゼントしてもらった大人たちの微笑みとを
想いながら。

メリークリスマス!http://www.mxmsport.com/